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日南の住民グループ 幻の大宮炭 本格生産へ 道の駅での販売目指す

1月の初窯出しで試験的に生産された大宮炭。今冬は商品化に本腰を入れる(資料)

たたら製鉄で栄えた日南町大宮地区で、幻の大宮炭復活に懸ける地元住民グループ「大宮炭焼き窯同好会」(古都純孝代表)が今冬、市場出荷に向けた生産活動に本腰を入れる。昨冬は苦労して築いた黒炭窯で試験生産し、町内や県外の希望者に提供した。農閑期を迎えて炭材集めに奔走し、12月の火入れに備えるメンバーは「町内の道の駅での販売を目標に一踏ん張りしたい」と意気込む。

良質な砂鉄が採取され、大正期までたたら製鉄が盛んだった大宮地区は抜群の切れ味を誇る印賀鋼(いんがはがね)の産出地。その生産や山村経済を下支えし、全国品評会でも上位を独占していた大宮炭は、戦後の燃料革命で一気に衰退した。

高齢化率50%強で限界集落化がじわじわと進む中、Iターン者を交えた40~70代の有志21人が集まって2年前、廃れた地域資源の復活を目指して炭焼き窯同好会を結成。廃校になった旧大宮小学校グラウンドの一角に昔ながらの黒炭窯を設け、昨冬は地元で切り出した硬質のナラを炭材に約300キロを生産し、町内や広島県東広島市でたたら製鉄文化を継承する団体・個人に提供した。

試験生産で炭窯の耐久性や炭焼き技術に一定のめどが立った今冬は木炭の質にこだわった生産を計画。大宮炭を地域ブランドとして付加価値を高めて販売するため、炭を詰め込む袋のデザインも検討することにした。

火入れ準備に追われる古都代表(72)は「失敗を繰り返しながらの挑戦だったが、どうにか商品化への道筋が付いた。安定供給などの課題もあるが、廃れた炭焼きの復活に情熱を燃やす若い世代も現れており、同好会が目指す幻の大宮炭ブランドで地域に活力を注入したい」と話している。

(2017年12月1日付 山陰中央新報掲載)


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