たたら製鉄(島根県)
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石見焼の伝統工芸士 福郷さん(浜田) 経産相表彰

精密な技巧の香炉を持ち、受賞の喜びを語る福郷惣作さん

伝統工芸品の振興に貢献した個人や団体を顕彰する伝統的工芸品産業功労者等経済産業大臣表彰に石見焼の伝統工芸士、福郷(ふくごう)惣作さん(76)=浜田市旭町丸原=が選ばれた。250年前から受け継がれる技巧を若手に継承し、陶器祭りの開催など石見焼を一般に普及させた点が評価された。浜田市殿町の市役所で28日に表彰を受けた福郷さんは「命の続く限り頑張りたい」と、旺盛な創作意欲を語った。

表彰は経産省が1984年から実施し、伝統工芸士は本年度、福郷さんを含め全国で19人が受賞した。県内の受賞は7人目となる。福郷さんは石見焼雪舟窯の2代目。初代の父柳仙(りゅうせん)さんに師事し、55年から作陶の道を歩んできた。釉薬(ゆうやく)を筆で塗る細かい技法が特徴で、78年の新日本美術協会展新人賞を皮切りに多数の受賞歴がある。

技巧の継承、普及活動評価

2005年から5年間、石見陶器工業協同組合の理事長として陶器祭りの開催や土鍋を商品化するなど一般人にも親しまれる石見焼を目指した。また、石見焼を代表する「はんどう」(水がめ)の技法を若手に継承するため「大物研修会」を企画するなど、技術継承や普及活動にも力を入れてきた。現在は長男の生雲(いくも)さん(44)が3代目となり、親子で創作を続けている。

表彰式では、中国経済産業局の長尾博行参事官が賞状を手渡した。福郷さんは「喜寿を迎える年齢になったが、栄えある賞を糧にして、これまでと同様に頑張りたい」と話した。

(2017年11月29日付 山陰中央新報掲載)


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