たたら製鉄(島根県)
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石州和紙(島根県)
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あすっこ、ネギ…島根野菜 鮮度保ち、関東市場へ空輸 JAアグリ島根が1月から

神奈川県内のスーパーで販売が始まる「あすっこ」などの島根県産野菜=出雲市斐川町美南、JAアグリ島根

神奈川のスーパー販売 販路確立に挑む

島根県の野菜を出雲空港の羽田便で空輸し、神奈川県内のスーパーで販売する取り組みが2018年1月にスタートする。JAアグリ島根(出雲市斐川町直江)が、県のオリジナル野菜「あすっこ」をはじめ、ネギや小松菜などを出荷する計画。長距離輸送の壁があり、これまでほとんど流通していなかった関東市場で、県産野菜の販路確立に挑む。

横浜市の仲卸業者が、ビタミン菜とブロッコリーを交配させ、ビタミンCを豊富に含むあすっこの機能性に着目。相模鉄道グループで、スーパーを経営する相鉄ローゼン(横浜市)の店舗での販売が決まった。同社は神奈川県内に52店を構えており、横浜市などの複数店舗で扱う予定。

航空便による輸送は出雲発の最終便を使い、翌日の午前中に良好な鮮度状態で店頭に並べる。JAアグリ島根は、出雲産「神在ネギ」や益田産「ちぢみ小松菜」などを混載して週2~3便出荷し、初年度は3月ごろまでの限定で計5トン、販売額500万円を計画。高糖度トマトなど品目の拡充や出荷期間の延長で、3年後には3千万円を目指す。

スーパー側は、島根県産の専用スペースを設けて栄養成分をアピールするなどし、付加価値を高める。あすっこの場合、店頭価格は地元より2~3割高の約200円(130グラム袋)を予定している。

あすっこは07年に本格販売がスタート。県内各地で栽培し、16年産は約27トンを出荷、販売額は約1500万円だった。ただ、収穫期となる冬場の天候不順で収量が安定せず、農家の高齢化もあって近年は縮小傾向にあり、JAアグリ島根の二岡正和常務は「販路開拓で、生産の盛り返しにつなげたい」と意気込んだ。

(2017年12月28日付 山陰中央新報掲載)

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