たたら製鉄(島根県)
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石州和紙(島根県)
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和紙の猫ハウス 江津「勝地半紙」工房 佐々木さん開発

受注生産を始めた和紙製の猫ハウスの特徴を紹介する佐々木さとみさん=江津市桜江町長谷、和紙工房「石州勝地半紙」

夏涼しく冬暖か、軽量で丈夫

江津市桜江町長谷の温泉リゾート施設「風の国」敷地内で和紙工房「石州勝地半紙(かちじばんし)」を営む佐々木さとみさん(51)が、和紙製の猫ハウスを開発し、受注生産を12月に始めた。和紙とこんにゃくのりだけで成形したのが特徴で、表面に彩色和紙を貼るなどインテリア性も重視。軽量ながら、大人1人が座っても壊れないという丈夫さも売りで「和紙の新たな可能性を知ってもらうきっかけになればうれしい」と話す。

猫ハウスは、骨組みは使わず、厚めの和紙を型枠に重ね貼りして成形し、表面を半紙で覆ってから彩色和紙で装飾した。かまくら型、火鉢形(大・小)、ピーナツ型、枝豆型の4種類があり、種類によって異なるが、猫1~3匹程度が入れる。重さは各種1キロ前後で、内部は通気性や保温性に優れ、夏は涼しく、冬は暖かいという。

佐々木さんは、夫の誠さん(59)とともに市指定無形民俗文化財「勝地半紙」の伝統を受け継ぐ和紙職人。夫妻は自宅で猫10匹を飼う愛猫家で、上質紙には向かず廃棄していた原料の活用策を考え、さとみさんが発案した。

2月に自宅の猫用に試作し、ブログで写真を載せて紹介。業界団体の調査で犬の飼育数を上回るなど、広がる「猫ブーム」を背景に、女性を中心に全国から「売ってほしい」との声が相次いだのを受け、バリエーションを増やして商品化した。既に、東京や広島のインテリア関連企業からも引き合いが来ているという。

価格は1点1万5千円から。手作りのため、受注から納品まで約1カ月かかる。和紙の色や模様のオーダー、表面の張り替え修理にも対応する。さとみさんは「種類をさらに増やし、大人が座れる椅子や赤ちゃん用ミニハウス作りにも挑戦したい」と意気込む。問い合わせは同工房、電話0855(92)8118。

(2017年12月27日付 山陰中央新報掲載)


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