津軽塗(青森県)
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ブナコ・スピーカー(青森県)
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二唐刃物鍛造所(青森県)
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津軽塗眼鏡(青森県)
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重い水槽ラクラク移動 八戸高専生が水産科学館向けリフト開発

水槽の持ち上げが可能か、リフトをチェックする学生たち

水族館の大きな水槽を、水や生き物を入れたまま動かす移動システムを八戸工業高等専門学校専攻科の学生4人が開発、八戸市水産科学館マリエントで1月30日にお披露目した。汎用(はんよう)ハンドリフトを活用、独自開発の架台をセットすることで重い水槽を持ち上げ、移動できる。館内のほとんどの水槽を動かせるといい、同館職員たちは「負担が解消される。工夫と発想が素晴らしい」と感心していた。
社会の要求にこたえるシステムを学生が考える同校の授業の一環で、同校機械システムデザインコース専攻科の惠茂田直樹さん、小川真一さん、マテリアル・バイオ工学コース専攻科の関下あずささん、竹原万莉那さんの4人が考案した。
マリエントには巨大な据え付け水槽以外に約50台の水槽があり、月1回程度の企画展ごとにレイアウトを変えるため5、6台を移動する。水槽は大きなもので幅120センチ、奥行きや高さが各50~60センチあり、水や砂が入った状態で100キロを超えるものもあるという。
このため移動時は水を半分程度抜き、ポンプなどを取り外して軽くしてから動かすが、それでも職員の負担は大きく時間もかかる重労働。マリエントは昨夏、負担が少なく安全な水槽の移動方法を考えてほしいと同校へ依頼した。
学生4人は検討を重ね、歯車とチェーンを用いて人力でも重量物を持ち上げられる汎用リフトの応用を考案。大きさが異なる水槽も運べるような独自形状の架台をアルミ材で製作し、リフトのフォーク部分と水槽の間に挟んで安定させる工夫をした。学生たちは同館を何度も訪れて水槽の大きさや重さなどを測り、架台製作に生かしたという。

リフトで水槽を移動するマリエントの職員(赤い作業服)と使い方を説明する学生たち(奥)

30日は学生4人と指導にあたった同校の南將人、丸岡晃両教授が訪れ同館に架台とリフトを貸与。説明を受けた女性職員らが試運転し、ナマコ、クマノミが入ったままの水槽2台をスムーズに移動した。同館主任の山本綾香さんは「通常は30分もかかる移動が5、6分でできるなんて」と大喜び。女性職員が多い同館では心強いといい「必ず役立つものを作る-という約束を学生たちが果たしてくれた。来館者に彼らの取り組みを伝えたい」と話した。
4人は移動システムについて、安全に作業できるとともに架台を使うことで水槽へのダメージも抑えられると説明。「自分たちの研究が社会に役立つと実感できた」「子供のころ来ていたマリエントで働く人たちの苦労を聞き、解消につなげられた。今後も話を聞き改善につなげる」などと思いを語った。

(2018年2月1日付朝刊 東奥日報掲載)

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