たたら製鉄(島根県)
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石州和紙(島根県)
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四半世紀ぶり浜田産缶詰 どんちっち3魚使い復活 地元加工業者

四半世紀ぶりに復活させた浜田産の缶詰を納品する河上清志社長(左)と、缶詰を店の看板メニューにしようと意気込む松永稜太朗さん

水産都市・浜田で四半世紀ぶりに地元産缶詰が復活した。水産加工業のシーライフ(浜田市原井町、河上清志社長)が、浜田港で水揚げされるブランド魚「どんちっち3魚」(アジ、ノドグロ、カレイ)の水煮缶詰の出荷を今月に始めた。スーパーなどで販売されるほか、市内で県立大の学生が起業した缶詰専門バーでも扱われるなど浜田の新たな特産品として期待される。

市によると、市内では大正初期に14社が缶詰製造に当たるなど基幹産業になっていたが、需要の低迷で1991年を最後に途絶えていたという。同社は2016年3月から、浜田港で水揚げされたノドグロを使った缶詰を販売してきたが、缶に詰める工程は福井県のメーカーに委託していた。

ノドグロの缶詰は首都圏の高級スーパーを中心に累計3万缶を販売。コスト削減と完全地元産の復活を目指し、昨春から国の補助金やクラウドファンディング(50万円)で資金を集め、缶詰製造機など機器を導入し、試行錯誤を繰り返して商品化にこぎ着けた。

どんちっち3魚のほか、カナガシラ、クロムツなど約10種類の未利用魚を選んで水煮にした缶詰を「今朝の浜」と銘打ち、県西部のスーパーなどに出荷する。小売価格はノドグロが1200円前後、カレイは500円前後、アジと「今朝の浜」は400円前後を想定し、1日500個の製造を目指す。

缶詰専門バー「mr・kanso(ミスターカンソ)」(同市紺屋町)を昨年7月に起業した県立大総合政策学部3年の松永稜太朗さん(21)がこのほど、同社を訪問し、地元産缶詰を受け取った。河上社長は「構想から何年もかかり、ようやく完成した」と感慨無量の様子。松永さんは「地元の人にとって懐かしい味の橋渡しをしたい」と意気込んだ。

(2018年2月8日付 山陰中央新報掲載)


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