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若桜鉄道 観光車両「昭和」運行開始

ホームで見送る住民ら(左)に「昭和」の車内から手を振る乗客=鳥取県若桜町若桜、若桜駅

鳥取県若桜町の第三セクター若桜鉄道が4日、観光車両「昭和」の運行を始めた。全国から訪れた76人が、懐かしさを感じさせる車両に乗り、昭和の時代からほとんど変わらぬ沿線風景を満喫。各駅では住民ら計約2千人が歓迎した。

利用客が減る中、1987年の開業以来使用する3両を順次、観光車両に改修する計画で、その第1弾。車両デザインは、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手掛けた水戸岡鋭治さん(70)が担った。

装いを一新した車両は、阪神電鉄の昭和期の車両をモデルに、川や水をイメージした青一色に塗装し、沿線に咲く「桜」をシンボルマークにあしらった。車内は木材をふんだんに使い、温かみのある内装とした。

若桜駅(若桜町若桜)で出発式があり、社長を務める矢部康樹町長が「沿線の皆さんに希望を与え、今まで以上に地域を活性化させたい」とあいさつ。37人が郡家駅(八頭町郡家)まで約19キロの運行を楽しんだ。郡家駅からの折り返し便には別の39人が乗車した。それぞれ下車後は観光地を訪ねるなどした。

郡家駅で、折り紙の小物を乗客に贈った地元団体「八頭ふるさとかかし親の会」の浦林道子会長(72)は「昭和を通じて八頭の良さを知ってもらいたい」と期待。乗車した名古屋市の会社員、伊藤真哉さん(29)は「車両のデザインが周辺の風景と合っていていい。住民の歓迎もうれしい」と喜んだ。

「昭和」は普段は普通列車として運行し、毎週日曜日に旅行ツアー限定の観光列車として運行する。

(2018年3月5日付 山陰中央新報掲載)

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