たたら製鉄(島根県)
たたら製鉄(島根県)
石州和紙(島根県)
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たたら製鉄の文化学ぶ 国内各地の大学生ら遺構見学や講話 雲南など

大学生らを前に講話する田部長右衛門氏

国内各地の大学生や社会人らがたたら製鉄の文化について学ぶイベント「たたらの里山三日籠り」が安来市、奥出雲町、雲南市を舞台に開かれている。参加した20人がたたら製鉄にまつわる遺構見学や、関係者の話を聴いたりして、歴史文化を活用した地方振興策などに理解を深めている。

イベントは、日本遺産「出雲國たたら風土記」の研究や活用の機運醸成を目的に、2市1町でつくる鉄の道文化圏推進協議会が企画。7日から10日までの日程で、座学やフィールドワークを行っている。

3日目の9日は、江戸時代に松江藩の鉄師を務めた田部家の25代当主田部長右衛門氏の講話を雲南市吉田町内で聞いた。田部氏はたたら製鉄で栄えた奥出雲地方の歴史や、明治維新後に西洋式の製鉄法が普及していく過程を紹介した。

さらに人口減が加速する地方にあって、「たたらで地域の再生を図りたい」と、玉鋼を使ってゴルフのパターなどの製品作りを始めたことや、吉田町を鉄の聖地として観光や研修需要を取り込むほか、職人や芸術家が集まる地域にしていく構想を説明した。

富山大学芸術文化学部で建築を学ぶインドネシア人、ヨスア・アディサプタ・プラナタ・アンドコさん(24)は「地域にある歴史から学び、今の時代に合わせて発展させられる視点を知り、勉強になった」と話した。

(2018年3月10日付 山陰中央新報掲載)

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