たたら製鉄(島根県)
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石州和紙(島根県)
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手にしたスマホ 松江城ガイド ARアプリ開発計画

松江城天守にスマートフォンをかざすと、「石落とし」の使用法の再現など視覚的な解説CGが映し出されるようになるという=松江市殿町

国宝の松江城天守(松江市殿町)の特徴や魅力を分かりやすく伝えようと、松江市がAR(拡張現実)技術を用いたスマートフォン、タブレット端末向けのアプリの開発を計画している。「通し柱」や「狭間(さま)」にかざすと、内部構造や使用方法の再現CGが画面上に映し出される仕組みを想定。城下の成り立ちを眺められるメニューも検討する。多言語対応にする方向で、増加する外国人観光客へのガイド機能も果たしそうだ。

AR技術は、爆発的にヒットしたスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」で用いられ、実在しないものを現実世界と重ね合わせて楽しむことができる。

開発するアプリを使えば、天守の壁にある窓状の「狭間」や「石落とし」の前で敵を迎撃する様子がよみがえる。国宝指定の理由の一つとなった「通し柱」と呼ばれる独特の構造も視覚的に表現される。

また、見どころに近づくと自動的に解説が表示される機能を付加することで、城郭に詳しくない人や子ども、外国人でも理解しやすくなるという。

アプリは「古代から近世まで見えるまち」がテーマ。現時点で対象エリアは松江城に加え、市街地南部の田和山遺跡と出雲国庁跡などを想定。神話を題材に島根半島にも広げたい考えだ。

5月ごろ、文化財専門家や観光事業者らを含めた官民で実行委員会を設立し、具体的な内容や実施計画を検討した上で、対象経費を全額補助する文化庁の文化遺産総合活用推進事業の採択を目指す。総事業費は1億円を見込む。2019年度からの5カ年計画で、アプリの開発後も順次、バージョンアップさせる。

市は、点在する文化財に足を運んでもらう仕掛けをつくることで、新たな観光客の取り込みや滞在時間の延長による宿泊客数の増加に期待する。文化財学習にも活用したいとしている。

(2018年3月23日付 山陰中央新報掲載)


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