津軽塗(青森県)
津軽塗(青森県)
ブナコ・スピーカー(青森県)
ブナコ・スピーカー(青森県)
二唐刃物鍛造所(青森県)
二唐刃物鍛造所(青森県)
津軽塗眼鏡(青森県)
津軽塗眼鏡(青森県)

眠る古民家、酒蔵を宿泊施設に利活用を

中山間地にある築100年を超える納屋を活用した佐賀市の「農家民宿 具座」。古い雰囲気が受け、外国人観光客も増えている(東北観光金融ネットワーク提供)

青森銀行など東北地方の地銀6行と日本政策投資銀行でつくる東北観光金融ネットワークは、東北に眠る古民家や旧酒蔵などの歴史的資源を宿泊施設や飲食店などに利活用し、観光振興に生かすよう提言するリポートをまとめた。全国の先進事例を基に、東北でも歴史的資源の利活用を図ることで、地域全体の魅力向上が期待できると提案。同ネットワークが利活用に向けた動きを支援していく。
同ネットワークは、歴史的資源を1950年以前に建てられた建築物と定義。青森県には推定1万4500軒現存しているとした。
先進事例調査では、古民家など5棟を宿泊施設に活用している兵庫県篠山市など全国8カ所を紹介。このうち佐賀市の「農家民宿 具座(ぐざ)」では、築100年を超える農家の納屋を改装。宿泊客に季節に応じた農作業を体験してもらい、韓国や香港など外国人客も増えているという。
具座の事例を参考に「東北には農家が多く、特色ある農家民宿を運営する機会は多い。物件を大規模に改修しなくても運営できるメリットがあり、外国人観光客も引きつけることができる」と分析した。
リポートでは、東北地方で利活用できそうな物件情報を調べてデータベース化するとともに、運営事業者などの人材育成を進める必要性を指摘する。その上で、歴史的資源を活用することで交流人口増加を契機とした定住人口の増加といった効果に加え、空き家対策や歴史的資源改修のための技術の継承も期待できると提案。「既存施設と異なるターゲットや価格設定でエリア内で客の奪い合いを避け、地域と共存しながらエリア一体で成長することが求められる」とした。
同ネットワークは、各金融機関が連携した投融資を行うなど、歴史的資源の利活用を通じたまちづくりを支援していく方針た。
青銀地域振興課の鈴木淳司課長は「今回のリポートを契機に、当行が昨年4月に組織した地方創生への取り組みを支援するコンソーシアム(共同体)などを活用しながら、県内でも歴史的資源の活用に向けた動きを活発化させていきたい」と話した。
同ネットワークは青銀と政投銀のほか、岩手銀、秋田銀、七十七銀(宮城)、山形銀、東邦銀(福島)の各行が参加。昨年3月に東北の観光産業振興に関する業務協力協定を結んで結成した。

(2018年5月6日付朝刊 東奥日報掲載)

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