大館曲げわっぱ(秋田県)
大館曲げわっぱ(秋田県)
樺細工(秋田県)
樺細工(秋田県)
樺細工/制作風景(秋田県)
樺細工/制作風景(秋田県)
川連漆器/制作風景(秋田県)
川連漆器/制作風景(秋田県)
川連漆器(秋田県)
川連漆器(秋田県)

「新屋ガラス工房」オープン2カ月 リーダー・小牟禮さんに聞く

 秋田市の「新屋ガラス工房」は15日で7月のオープンから2カ月となった。市民にガラス工芸に親しんでもらうことと、若手作家を育成、独立させることを目的に設置された。工房リーダーを務める秋田公立美術大の小牟禮尊人教授(ものづくりデザイン専攻)に、これまでの取り組みと今後の展望を聞いた。

―ガラス工房が持つ役割は。

小牟禮 若手作家が独立し、ガラス工芸で生計を立てられるようになるには、一過性ではなく、継続して作品を購入してくれるファンの存在が重要だ。訪れる人に、工房で働く若手作家のファンになってもらい、独立への道筋を立てる。そういう場にしなければならない。

―2カ月が経過したが、手応えは。

小牟禮 ガラス工芸の制作体験が人気を集める一方、地域住民からは「何の施設か分からなかった」との声も多く聞かれ、PR不足を痛感している。現在、独立を目指し工房で学んでいる作家は6人。来場者の中には、工房でお気に入りの作家を見つけたという人もいるようだが、ごく少数だ。作家と地域住民が関わる機会を増やし、定期的に通ってくれるファンの獲得につなげたい。

―市民にガラス工芸に親しんでもらうための取り組みは。

小牟禮 既製のガラス製品を作るような形式的な体験をできるだけ少なくして、ガラスの性質やデザインなど、ガラス工芸をしっかり学べる講座を増やしている。数日にわたって行われるので、一度に多くの人に体験してもらうことは難しいが、ガラスのことを深く学び、工房で働く若手の技術力が実感できる内容となっている。

―若手作家が工房で学び、独立するまでの期間は。

小牟禮 3~5年を一つの区切りとし、独立してもらいたいと考えている。独立するとなれば、ただガラス製品を作る経験を積むだけではなく、自分に合った機材を自作する方法や作品を売り込む営業のノウハウを身に付ける必要がある。そのための研修も月1、2回のペースで行っている。

―これからの展望は。

小牟禮 この工房の周囲に、独立した作家の個人工房がたくさん立ち並ぶようになればと考えている。イメージするのは富山市の例。核となるガラス工房の周囲に複数の個人工房があるという。若手の独立にはまだ時間がかかるが、ガラス工芸を地域の産業として育てていきたい。

(2017年9月15日 秋田魁新報掲載)


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