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「捨て柿」でまろやか酢 新潟・巻地区 規格外品を有効活用

新潟市西蒲区巻地区の柿生産者らでつくる新潟柿酢事業協同組合は、市場に出回らない規格外品の柿を原料にした柿酢「ぱしもんビネガー」を3月に発売する。県内で柿酢を大規模に製造販売するのは初めてで、「捨て柿」を有効活用して農家の所得向上や負担減少につなげる。県内外での販路確保を目指すほか、県内他産地との連携による増産も視野に入れている。

組合員で柿250アールを栽培する農事組合法人アグリ悠悠によると、出荷した柿の1~2割は傷や変形で規格外品となり、大半は有料で廃棄していた。同法人が新潟市産業振興財団(IPC財団)の支援を受けてマーケティングや試作品の品質向上に取り組み、約2年をかけて商品化した。

新潟柿酢事業協同組合が3月に発売する「ぱしもんビネガー」。規格外の柿を有効活用し、廃棄コスト削減と農家所得向上につなげる

商品名の「ぱしもん」は柿の英訳であるパーシモンにちなむ。組合によると、穀物酢と比べて酸味が弱くうま味が強いため、口当たりはまろやか。柿由来のビタミン類やミネラルを豊富に含むという。組合はドレッシングなど調味料に使ったり、薄めて飲んだりといった利用を想定している。

初年度は、アグリ悠悠が規格外品の柿7トンを原料として供給し、約6トン分の柿酢を生産。製造は新潟市南区の石山味噌醤油に委託している。

既に県内の食品卸やホテル、すし店などから業務用の注文を受けており、一般消費者向けにもスーパーや直売所で販売する予定だ。想定価格は150ミリリットル入り900円(税別)など、容量や濃度に応じて計5種類の商品を用意した。

3月に千葉市で開かれる国際食品・飲料展「フーデックスジャパン」に出展し、大消費地に売り込む。柿産地の和歌山県などでも柿酢が造られているが、小規模業者が中心。新潟柿酢事業協同組合はスケールメリットを生かし、大口受注や安定的な供給ができることをアピールする。販売が順調に進めば、佐渡市や新潟市秋葉区など県内他産地にも参加を呼び掛け、生産を拡大していく方針だ。

組合の理事長(69)=アグリ悠悠代表理事=は「規格外品の活用という40年来の夢がようやくかなった。県内柿生産の発展に貢献できるような商品に育てたい」と話している。

 

2018年2月23日付 新潟日報朝刊掲載

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