アルミ形材の製造現場(富山県)
アルミ形材の製造現場(富山県)
高岡銅器の鋳物製造(富山県)
高岡銅器の鋳物製造(富山県)
井波木彫刻の作品展高岡銅器の鋳物製造(富山県)
井波木彫刻の作品展(富山県)

文化財修復に活路 老子製作所社長・元井さん、展望や意欲語る

老子製作所で行われる梵鐘の鋳込み作業=高岡市戸出栄町

元井秀治社長

梵鐘(ぼんしょう)製造で国内トップシェアを誇る老子製作所(高岡市戸出栄町)の元井秀治社長(62)は「伝統を守りながら、新しいことにチャレンジする必要がある」と述べ、新たな仕事を開拓する方策として、文化財の修復事業を挙げる。昨年、東京芸術大や井波彫刻(南砺市)などと連携して法隆寺の釈迦三尊像を再現したのが好例となった。

高岡の銅器産地では産業観光も拡大。老子製作所では、真っ赤に溶けた金属を鋳型に流し込むダイナミックな鋳込み作業などが見学できる。昨年は、高岡銅器団地協同組合がオープンファクトリー(工場開放)を初開催し、21社の23工場を開放した。鋳物メーカー、能作は新社屋を高岡市オフィスパークに移転開設し、自在に形を曲げられるスズの製品などの製造過程をつぶさに見られる人気スポットとなっている。

高岡市によると、銅器・鉄器の販売額はバブルの頃に年間約370億円あったが、2014年には117億円と3分の1以下に低下。安価な外国製品との競合が激化し、消費税増税も個人消費落ち込みの一因となった。従業員の高齢化も進み、若い後継者の確保も大きな課題だ。

元井社長は「産地のブランド力を向上させたい」と強調。400年以上の伝統を持つ産業の活性化を目指す。(北日本新聞 2018年01月26日掲載)


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