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佐井村「漁師縁組」移住者の春/松本大祐さん(34)東大阪市出身

漁獲したボラを青いかごに入れる松本大祐さん。「筋トレやらな、と思っても疲れて寝てしまう。たまにプロテインを飲んでいます」

青森県佐井村の最南端に位置する牛滝地区。5月上旬、風はあるが波は穏やかな朝、牛滝漁港にはウミネコの鳴き声が響いていた。7時すぎ、体長50センチほどの魚をたくさん載せた漁船が小型定置網漁から戻ってきた。3月下旬に移住した松本大祐さん(34)を指導する合同会社・海成漁業(中西洋一代表社員)の漁船だ。

中西さん(53)は「全部マスなら良かったんだけど。(値段が安い)ボラだよ。まぁ、いいときばかりじゃないのがこの仕事の面白さ」と笑う。船上で松本さんがボラを次々と青いかごに入れていく。かごがいっぱいになると、2人がかりで漁船から荷さばき所に運び上げる。何往復かすると、松本さんの顔から汗が噴き出し「やばいっす。ボラ祭りです」。

松本さんは、東大阪市出身。携帯電話販売会社に10年以上勤務したが「自分がどこまでやれるか試せる仕事がしたい」と漁師を目指し、移住した。

村中心部から、車で片道1時間弱かかる牛滝地区に通っている。

-漁師の仕事はどうですか?

「大変っす。沖に出たくても、しければ出れない。でも、漁がなくても、定置網漁のロープについたごみを落としたり、やることはたくさんある。定置は何が入るか『待ち』の漁。船に乗って今から取りに行くってときの期待感、それが一番面白い」

4月には、同じく移住した家洞昌太さん(18)、世良昌士さん(28)と1級小型船舶操縦士の免許取得のための講習と試験を受けた。松本さんは、海成漁業の大畑隆道さん(39)に、船を係留する際のロープの結び方を指導してもらった。「テスト前にタカさんが特訓してくれた。佐井の人は本当に親切です」

-意気込みは?

「午後5時に帰ったら、めし食って酒飲んで、8時、9時には寝てしまう。おじいちゃんみたいですね。今はまだ全体像が見えず何となくやっている。それでも一つ一つこなしていかないと。漁師になるという気持ちは変わらない」

■まつもと・だいすけ 1983年、東大阪市生まれ。大阪府立盾津(たてつ)高校中退。2005年から携帯電話販売会社に勤務。17年3月、佐井村に移住。趣味はスノーボード、釣り。

(2017年5月18日付朝刊 東奥日報掲載)


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