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豊かさ求めて 移住が開く地域の未来 4 福井県池田町 自然と子どもつなぐ 魅力伝える仕事夢かなう

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自然と子どもをつなげられる職業に就きたい-。三重県名張市出身の松本拓也さんは今春、福井県池田町にある森を生かした体験施設にインストラクターとして就職、移住した。豊かな自然の中で、動植物の不思議や小さな発見を子どもたちに伝える日々に「毎日充実しています」。夢がかない、満面の笑みを見せる。
古里は住宅街ながら森や林もあり、自然に親しんで育った。生き物が好きで大学はその道に進んだ。大学とは別に、遊びを通して子どもたちに自然の楽しさを教える活動も実践し、やり方を学んでいた。
就職先は自然と子どもに触れ合える仕事に絞ったのは当然の流れだった。自然体験に関する仕事を集めた就職サイトで、池田町の「ツリーピクニック アドベンチャーいけだ」を見つけた。「移住というよりも、やりたいことを求めて池田町にたどり着いた感じ」という。
職場で担当するのは、尾根の間に張ったワイヤに金具を使ってぶら下がり、日本最長の往復約1キロを滑走する「メガジップライン」。お客さんと一緒に乗り口まで歩くわずかな時間や、金具を装着する合間に、自然や動物の話を挟む。
「これ何だか分かりますか? リスがクルミを食べた跡『食痕(しょくこん)』です。この辺りに結構落ちていますよ」
「キジバトが鳴いていますね。ブーブーボッポーって聞こえるでしょ。鳥は『俺と結婚してくれー』って鳴いているのですよ」
ちょっとした会話から、自然に興味がわいて、注意して見るようになったり、誰かに教えたくなったり。「そんなふうに見方が変わって、広がっていくのがいい」と話す。
忙しい毎日の中、子ども向けの自然体験プログラムの構想を膨らませている。山歩きや花の観察、テントでの宿泊学習…。「森の中でいろいろなことを体験し、学び、吸収して、発見する力や考える力を育む。そんな場所にしたい」と将来を描く。
(福井新聞社・文=石井敬夫、写真=中野克規)

【メモ】「日本一幸せな県」といわれる福井。県内へのU・Iターンは右肩上がり。県によると昨年度の移住者数は約460人で前年度を約100人上回った。福井の魅力や支援制度は県や市町が連携した福井Uターンセンターのウェブサイト「ふくい移住ナビ」で紹介。問い合わせは同センター、0776(43)6295。


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