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松江に「会社移転」お試しを/IT対象に貸しオフィス/地方拠点/市が利点アピール

国が進める企業の地方移転施策に合わせ、松江市が大都市圏のIT企業をターゲットに、市内のオフィスを短期間貸し出す「お試しサテライトオフィス」事業を始めた。数日間、企業側に移転を体験してもらい、地方に拠点を持つ利点を伝えるのが狙い。4月から大手企業を中心に複数の会社の担当者が訪れ、松江での仕事を楽しんでいる。

システム開発に取り組むクックパッドのエンジニアたち=松江市朝日町、松江テルサ別館

企業の地方移転は、東京一極集中の現状を打破しようと、国や各自治体が地方創生の一環で取り組んでいる。松江市は、大規模な設備投資が不要で、既に企業誘致の実績が多くあるIT企業に対象を絞った。

市は、松江テルサ(松江市朝日町)やソフトビジネスパーク島根(同市北陵町)などの空きオフィスを、市がインターネットの通信環境や机といった備品を整えた上で無償で貸借。松江発のプログラミング言語「Ruby(ルビー)」とゆかりのある企業を中心に声を掛け、地方勤務を体験してもらっている。今後、実際の移転需要の有無や課題の把握に努める。

4月下旬には、毎月の利用者数が6300万人に上り、Rubyを使ったシステムとしては世界最大規模の料理レシピ投稿・検索サービスを展開するクックパッド(東京都渋谷区)のエンジニア4人が来松。本社とテレビ会議システムで連絡を取り合い、持参したパソコンを使って普段と同様にプログラム開発に打ち込んだ。

マーケティングプロダクト開発部の渡辺慎也・エンジニアグループ長(37)は「遠隔地から職場の情報システムに接続して仕事をすることは、日常的にある。高速の通信環境さえあれば、問題なく仕事はできる」と話した。

期間は9月末まで。市は6社以上の受け入れを予定している。事業費は2500万円で、総務省の委託を受けて実施。市は傘下企業の声を、今後の企業誘致施策に役立てる。

(山陰中央新報 5月11日付)


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