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津和野/ショウガを新たな特産に/研修1年経て本格挑戦/U・Iターン夫婦が就農

津和野町笹山出身の永田恭一さん(26)がUターンし、妻の沙織さん(26)とともに、地元の畑でショウガ栽培に取り組んでいる。2人は1年間の農業研修を経て、5月に本格的に就農。町内でショウガを出荷している農家はないといい、「津和野の新たな特産品として売り出したい」と意気込んでいる。

ショウガの種を手に、今後の営農方針について語り合う永田恭一さん(左)と沙織さん

恭一さんと、兵庫県姫路市出身の沙織さんは、進学先の島根大で知り合った。恭一さんは畑を耕す父の姿を見て育ち、幼い頃から農業に関心があった。農業系のコースがある益田翔陽高校を経て島根大生物資源科学部に入学。兵庫県の医薬品商社に3年間勤務したが、農業への思いが募り、Uターンを決めた。

沙織さんはこれまで農業に縁がなく、「田畑の手入れが大変で、収入も安定しないのではないか」との不安があった。しかし、恭一さんの農業への熱い思いに触れ、農業研修で専門的な話を聞くことで先入観が払拭(ふっしょく)され、「やってみなければ分からない」と夫婦での挑戦を決意した。

JAによると、津和野町内ではショウガを食用に栽培している農家はあるが、市場出荷している農家はないという。恭一さんは、町内では珍しい作物に着目し、高値での取引を期待して栽培品目に選んだ。乾燥に弱く手入れが大変で、種も高価。出荷できる程度の量を手掛けるには根気が必要だが、「興味が湧いたら突き詰める性分。毎日が勉強で、むしろ楽しく取り組んでいる」と意欲を示す。

今年は、近江ショウガの種150キロを仕入れ、4月下旬に、借りている畑48アールのうち、5アールで種植えをした。9月ごろに収穫し、町内のスーパーや道の駅などに出荷する予定。「ショウガを手始めに、自分の手で町の地産コーナーに多彩な作物を並べたい」と夢を描く。

(山陰中央新報 6月10日付)


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