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松江城石垣 9面解体修理へ/市が危険度調査 /弓櫓下など緊急性高く/天守台は大きな変形なし


写真説明: 調査の結果、大きな変形はなく、経過観察することにした松江城の天守台石垣。周辺の石垣9面は解体修理に着手する=松江市殿町

松江市は、松江城(松江市殿町)の石垣全体を対象にした総合調査(2012~16年度)の結果をまとめた。危険度判定で、本丸の入り口近くにある本丸弓櫓(やぐら)下など9面の石垣が最も高いAランクに該当。二之丸南側の石垣など11面がBランクとなった。このうち緊急性の高いA判定の4面、B判定の5面の計9面で解体修理を予定する。国宝天守を支える天守台の石垣に大きな変形はなく、定点観測を続ける。

調査は堀などを含む全ての石垣(総面積約1万8千平方メートル)を対象に実施した。304面に区分し、3Dレーザーで詳細な測量を行い、立体図や平面図、横断面図などを作成。目視による現地調査で、規模や形状、破損変形箇所などをまとめた「石垣カルテ」を整備した。

危険度判定は、膨らみや落石の状況、樹木の根や堀内の波といった要因を分析し、崩落の危険性と、人的被害や施設、景観への影響を複合的に勘案。高い順に、A=9面、B=11面、C=7面、D=21面、E=39面、F=21面、G=194面、修理中=2面に分類した。

このうち、来訪者の動線沿いにある本丸弓櫓下の2面(A判定)、いずれも石垣に変動が見られる二之丸南側の4面(A、B判定各2面)と三之丸東側堀の3面(B判定)で18年度以降、解体修理に着手する。

他の石垣は定点観測や立入制限の継続、落石ネットの設置などを実施する。

一方、天守台の石垣は、膨らみのある北側面がD、その他の面はG判定だった。市は1950年代の昭和の大修理以降、大きな変形は生じていないと判断。3Dレーザーで経過観察しながら建物部分の耐震対策を先行させ、将来の大規模修理時に補強する考えだ。

(山陰中央新報 8月20日付)


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