鳥取―出雲に新観光列車/JR西が来夏「あめつち」/手頃な価格/自然や歴史満喫

観光列車「あめつち」の運行を発表した(左から)溝口善兵衛知事、梅谷泰郎支社長、平井伸治知事=鳥取市東町1丁目、鳥取県知事公邸

JR西日本米子支社は17日、山陰デスティネーションキャンペーンの一環で、新たな観光列車「あめつち」を2018年7月から運行すると発表した。豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」で注目度が高まる山陰の鉄道の旅を、グリーン車並みの運賃で多くの人に楽しんでもらうのが狙い。土日、祝日に、山陰線の鳥取―出雲市間を1往復する。

キハ47形気動車を改造した2両編成で、定員は瑞風のほぼ倍となる59人。車体は山陰の空や海を表現した紺碧(こんぺき)色で、側面は山陰両県で盛んだったたたら製鉄にちなみ、日本刀の刃紋を表現する。車内には食事がとれるテーブル席を配置。内装には両県産の木材や因州和紙による照明器具、石州瓦を使ったタイルなどを取り入れる。

全体監修を、出雲市出身の映画監督・錦織良成氏が担当。車両の色彩は、松江市出身でアニメ「ハウルの動く城」「借りぐらしのアリエッティ」などの美術監督を務めた吉田昇氏が手掛けた。

列車名は古事記の書き出しから取った。停車駅や運行ダイヤ、沿線でのおもてなし演出は今後詰める。車内では山陰両県の産品や食事を提供。鳥取県大山町付近の日本海や大山、松江市の宍道湖などでは徐行運転し、瑞風の売り物になっている景色を乗客に楽しんでもらう。

総事業費は約2億円。17日に鳥取市内で発表した梅谷泰郎支社長は「多くの人に気軽に利用してもらいたい」として、鳥取―出雲市間の片道運賃は4500円程度との見通しを示した。

発表に同席した溝口善兵衛島根県知事は寝台列車との違いを指摘し「宿泊に結びつく。運行区間が島根県西部に伸びることも期待する」と歓迎。平井伸治鳥取県知事も「鉄道の旅を見直すいいツール」と評価した。

(山陰中央新報 8月18日付)


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