会社を起業 学習塾で生計/地域活性化に夢膨らませる/今春大学卒業/南部にIターンの若者2人

今春、東京と長崎の大学を卒業して南部町にIターンした若者2人が合同会社「ジブンゴト」(南部町阿賀)を設立し、地域活性化を描いている。学生時代、地方創生の現場を学ぶ全国学生連携機構(JASC)の視察で同町を訪れ、人口最少県・鳥取に関心を持った。学習塾を営んで生計を立てながら地元住民と親交を深め、イベント展開などまちおこしの構想を練る。

学習塾で生徒を指導する前山寛文さん(左)と渡會昂佑さん(右)

渡會さんは2015年9月、3泊4日の日程で同町を視察し、少子高齢化をはじめ現代日本が抱える問題の「先進地」と言える鳥取に引きつけられた。16年2月、九州大であったJASCのイベントで「地方で暮らす面白さを見つけたい」という前山さんと出会い、意気投合。2人で同町を視察し、5月には大学卒業後の起業を見据えた。

2人とも「食べていけるのか」と猛反対する両親を振り切り、アルバイトをしたり融資を受けたりして自己資金350万円を集め、今年4月12日、会社を立ち上げた。まちづくりを他人事でなく、自分の課題として捉える意味を込めて社名は「ジブンゴト」と付けた。現在は空き家を改修した自宅兼塾で週4日、小中学生約10人を指導する。

目指す地域活性化の具体的な事業計画はまだ固まっていない。夏祭りや流しそうめん大会など地域行事の手伝いに顔を出し、酒造に取り組む地元の農家組合にも営業担当として関わり、糸口を探す日々だ。若者の意見にも寛容に耳を傾ける地元住民や、表舞台には上がらないものの活力ある同世代の若者と接し、地域に眠る力は実感している。

渡會さんは「今はまだ自分のことで精いっぱいだが、今後はまちづくりに関連したイベントの機会をつくりたい」と腕をまくる。

(山陰中央新報 9月6日付)


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